| 成功の秘訣は----頭より心 ド根性だ！ | 丹羽宇一郎 |
経営者であれば、社員の喜ぶ顔を見ることが最大の至福の時でしょう。社員や家族や市場のステークホルダーに喜んでもらうよう努力する、そして、日常では自己犠牲も伴う言行一致の謙虚な生き方をしていれば、その生き方が感動・感激を共有することとなると思うのです。 社員の喜ぶ顔が見えなくなったら、良い仕事をしていないのではないか、経営者やリーダーは辞める時が近づいていると思うべきです。 私はそう思って今日まで仕事をしてきました。 もっとも、社員に喜んでもらいたいと言って、媚びを売るようなことをしてはいけません。 皆さんが考える以上に厳しい経済環境下で簡単に景気はよくなりません。従って、給料を引きあげられる時代でもありません。でも、そのことをきちんと説明し、負けてたまるか、とひたすら働く他ありません。 財政が逼迫している現在の日本で、政治家が国民に媚びを売るようでは、日本は生き延びられないのです。日本の政治家は勇気を持って現実を見つめ、国民に語りかけるへ゛きです。 今、何が大事なのか。結論はただ一つ。この時代に最も求められているのは、国民や社員に北風に立ち向かう精神の崇高さを示すリーダーです。 貧しい人に魚を恵むのではなく、釣り竿を与えるべきなのです。一度魚を施された人間は、次も魚がもらえるものと期待し、自ら魚を釣る（仕事をする）気力が薄れ、気力を失ってしまうものです。たとえ厳しくても北風の中で働く中に本当の幸せがあることこそ、リーダーは示すべきなのです。それがリーダーの勇気であり、役割です。 大転換の時代には、一命を擲つ覚悟が必要なのです。 だからこそ、声を大にしていいたいのです。国難の今こそ、国と企業のために体を張る「ド根性！」。リーダーたちよ、「汗出せ、知恵出せ、もっと働け！」 |
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