| １．調査概要 |
| 建築名称 |
川越シティハイツ |
| 建築物所在地 |
埼玉県川越市野田1297-1 |
| 構造規模 |
ＲＣ造・地上６階建・総戸数５８戸 |
| 竣工年度 |
１９８３年２月-(経過年数２６年) |
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| ２．調査仕様 |
| 調査名称 |
川越シティハイツ 給排水管劣化調査 |
| 調査目的 |
今回の調査は、現況の給水管(専有部)及び排水管(共用部)に対して、経年劣化による状況を切断調査(サンプリング)及び内視鏡調査(ファイバースコープ、ＣＤＣ)等の手法により診断判定して、今後の修繕計画の資料とする。 |
| 調査実施日 |
平成２１年８月４日 |
| 調査方法 |
| ①切断調査 |
・・ |
目的：専有部給水管の劣化状況
判定：管材、発錆の有無、錆こぶの状況、減肉の有無 |
| ②内視鏡調査 |
・・ |
目的：専有部給水管及び共用部汚水管の劣化状況
判定：管材、発錆の有無、付着物の状況 |
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| 調査箇所数 |
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| 調査機器 |
内視鏡：小口径用ﾌｧｲﾊﾞｰｽｺｰﾌﾟ(IF6C5)、光源装置、デジタルカメラ |
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| ３．調査結果 |
| ◆評価(Ⅰ：早急な対応、Ⅱ：３年以内に対応、Ⅲ：５年以内に対応、Ⅳ：１０年以内に対応) |
| 調査配管 |
観察事項(調査方法) |
評価 |
所 見 |
| 給水管 |
管内外面の劣化状況
(サンプル管調査) |
Ⅱ |
管内外面観察の結果、内面に顕著な発錆が認められた。
判定された内面の劣化状況は、錆の付着と口径に対して高さ５０～７０％の錆こぶが形成しており、局部閉塞傾向を示すと共に、錆こぶ下は減肉が発生し、ネジ部では孔が確認された。
現況の劣化度は、減肉状態から重度と判定されるため、早期に対策を講じる事が望ましい。 |
| 給湯管 |
管内外面の劣化状況
(サンプル管調査) |
Ⅱ |
管内外面観察の結果、緑青の発生や溶接基材(ろう)の堆積が確認された。
一般的に銅管は、酸化皮膜により長寿命化が図られる一方で、施工不良や流速による劣化と、付着物や水質等に起因した劣化(孔食)が主な漏水原因となる。
調査した配管は早期対策の必要性は見られないが、劣化が懸念される(皮膜に影響を与える)状態であり、一般的な耐用年数(２０～２５年)を経過している事を考慮すると、３～５年以内に対策を講じる事が望ましい。 |
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| 給水管 |
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部 位： 専有部給水管
場 所： 108号室内
洗濯機給水管に対して、内視 鏡を挿入し、管内を観察した。 |
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部 位： 専有部給水管
場 所： 108号室内
◆第一継手内
管材：ＶＬＰ
口径：２０Ａ
継手内に発錆が認められ、錆 の付着と口径に対して高さ２５ ～５０％の錆こぶが形成されている。 |
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部 位： 専有部給水管
場 所： 108号室内
◆接写
管端部に発錆が認められ、錆 の付着と口径に対して高さ１５ ～６０％の錆こぶが形成されている。 |
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部 位： 専有部給水管
場 所： 303号室内
洗面所給水管に対して、内視鏡を挿入し、管内を観察した。 |
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部 位： 専有部給水管
場 所： 303号室内
◆第一継手手前
管材：ＶＬＰ
口径：２０Ａ
抜管部分配管
管端部に発錆が認められ、錆の付着と口径に対して高さ７０％以上の錆こぶが形成されている。 |
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部 位： 専有部給水管
場 所： 303号室内
◆接写
顕著な錆こぶの形成により、局部閉塞傾向を示している。 |
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部 位： 給水管
場 所： ３０３号室・洗面台
◆半割後（内面）
管材：ＶＬＰ
口径：２０Ａ
管内部に発錆が認められ、錆 の付着と錆こぶの形成が確認された。 |
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部 位： 給水管
場 所： ３０３号室・洗面台
◆接写
口径に対して高さ約５０％の 錆こぶが形成している。 |
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部 位： 給水管
場 所： ３０３号室・洗面台
◆接写（酸洗い後）
錆こぶ下は減肉が見られ、 ネジ部に孔が確認された。 |
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部 位： 給水管
場 所： ５０７号室・台所
◆半割後（内面）
管材：ＶＬＰ
口径：２０Ａ
継手内に発錆が認められ、錆 の付着と錆こぶの形成が確認 された。 |
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部 位： 給水管
場 所： ５０７号室・台所
◆接写
口径に対して高さ約５０％の 錆こぶが形成しており、局部 閉塞傾向を示している。 |
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部 位： 給水管
場 所： ５０７号室・台所
◆接写（酸洗い後）
錆こぶ下は減肉が見られ、 ネジ先端部に欠損が確認 された。 |
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部 位： 給湯管
場 所： ５０７号室・台所
◆半割後（内面）
管材：ＣＵＰ
口径：２０㎜
緑青が発生している。
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部 位： 給湯管
場 所： ５０７号室・台所
◆接写
継手内底部に溶接基材（ろう） が多く堆積している。
(潰食の原因になる） |
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部 位： 給湯管
場 所： ５０７号室・台所
◆接写（酸洗い後）
接続部に軽微な劣化が見られる。 |
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部 位： 給湯管
場 所： ５０７号室・台所
◆半割後（外面）
緑青が見られる。 |
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部 位： 給湯管
場 所： ５０７号室・台所
◆接写
緑青が見られる。 |
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部 位： 給湯管
場 所： ５０７号室・台所
◆接写（酸洗い後）
ろうの付着が見られる。
（孔食の原因になる） |
| 排水管 |
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部 位： 専有部下排水管
場 所： １０８号室内
◆108号室排水横主管
管材：ＶＰ
口径：１００Ａ
洗面所内の床点検口よりピット内に入り、抜管を行う。 |
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部 位： 専有部下排水管
場 所： １０８号室内
◆108号室排水横主管
管材：ＶＰ
口径：１００Ａ
切断作業 |
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部 位： 専有部下排水管
場 所： １０８号室内
◆108号室排水横主管
管材：ＶＰ
口径：１００Ａ
抜管状況 |
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部 位： 専有部下排水管
場 所： 108号室内
◆108号室排水横主管
管材：ＶＰ
口径：１００Ａ
復旧部材
排水用可とう継手 |
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部 位： 専有部下排水管
場 所： 108号室内
◆108号室排水横主管
管材：ＶＰ
口径：１００Ａ
復旧状況 |
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部 位： 専有部下排水管
場 所： 108号室内
◆108号室排水横主管
管材：ＶＰ
口径：１００Ａ
排水横主管内部 付着物等は特に見られない。
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部 位： 専有部給水管
場 所： 108号室内
◆108号室排水横主管
管材：ＶＰ
口径：１００Ａ
排水横主管内部
付着物等は特に見られない。 |
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部 位： 専有部給水管
場 所： 108号室内
◆108号室排水横主管
管材：ＶＰ
口径：１００Ａ
抜管部分配管
同様に付着物等は特に見られない。 |
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