私、本日業務命令により４ｔトラックいっぱいに詰め込んだ支援物資を届けに朝から仙台市青葉区へ行ってまいりました。

　業務を終え、どうしてもこの目で今回の災害が如何なるものか見ておく義務感の様なものを感じ、14：30から更に北へ一路石巻湾を目指しました。

道中は左程違和感もなく進みましたが、川にかかる橋は必ずと言っていいほど段差が生じ既に補修はなされてはいますが、車は皆スピードを落して通行し、普段見ることのない頻度で、『災害出動中』と掲げられた自衛隊のトラックやジープに出くわしました。

　しかし、石巻湾に近づき道路を一本渡った瞬間、そこは全てが茶色い土の色をした様々なものが塊として存在はしているが、妙に開けた空間が現れました。

　細い川の底に裏返って後輪だけを水面から出している軽自動車や道路脇でスクリューを上に向けて横たわる漁船。全ての電線が垂れ下がったコンクリート柱。躯体だけで全てが流出した家屋。

　本当に寒気がしましたし、ラジオで聞いた目の前で自分の子供が流されていく様子をただ見るしかなかった母親の話や妻の手を放してっしまった老人の話などがよみがえり、何だか涙が流れてきました。

　その後、石巻から松島、塩釜港へと海岸沿いを走り仙台まで戻ったところで高速に乗り10時ごろ家につきました。

　不思議と日本三景の一つ松島は、全く影響がないように感じました。

　自然が長い年月をかけて創造したものは、自然の猛威にも影響を受けず、人間が作りしものは無残に崩壊するのか・・・と、変な感覚にもなりました。

　私なんぞに、何が出来るのだろうか？と、改めて考えさせられる1日となりました。