社とともに成長する“心得”
上田準二
【新入社員の君へ】
今までの自分じゃダメ。自分の殻に閉じこもらず、周りに飛び込め
社会人になるということは、「天動説」から「地動説」に変わるようなもの。これまでは周りの天体が自分を中心に回っていたかもしれないが、これからは自ら感じ、動いて、いろんな天体に働きかけないと成長はない
「先輩のため、上司のため、自分はここまでやらなくてはならない」という気持ちは、必ず伝わるもの
私が新人時代の先輩に言われた名言は「仕事に貴賎はなし」。どんな仕事も、一番重要な意義がある
楽しい仕事ばかり続くはずがない。苦しい時、悩んでいる時、「これこそ快感、楽しい」と思うようにすれば、本当に楽しいことはもっと楽しくなる
嫌だなと思う仕事をきっちりやることで、自分が能力や持ち味を一番発揮できる部署にも行けるようなステップアップにつながる
分からないことが出てくれば、早めに先輩に聞くこと。それができる人は、結果的に絶対うまくいく
怖いと思うことから逃げるな。むしろ「怖いもの見たさ」くらいの心構えを
自分も楽しくなければ、周りも楽しくない
入社1年で会社を辞めれば、どの会社に行っても同じことを繰り返してしまう
【新人を見守る先輩諸君へ】
新人の失敗は自分の失敗。きっちりと仕事を任せながらも、しっかり見守ること
じっくり話を聞く時は全部、怒らずに聞く。聞かないことには、問題の根本が分からない。結構、忍耐はいる
「自分のチームのために貢献したい」という新人の思いを感じ取れ
「ずっと見てあげている」ということが相手に伝わるよう安心感を与えよ
新人がやっている仕事の中身、周囲、難易度をいつも理解しておき、失敗しそうなことが見えてなければならない