汗と泥にまみれて　　　　　　　 栃惑プレジデンツ　横山　寛

　熊惑クラブの皆様、創立２０周年おめでとうございます。我々は未だ１０年にも満たないのですが、定期戦など組んでいただいて、お付き合いさせていただいております。ありがとうございます。
　さて、標題の「汗と泥にまみれて」ですが汗と泥にまみれて、ラグビーをしたわけではないのです。ラグビーグランドを作るのに、汗と泥にまみれながら、金もないのに奮闘しているのです。
　平成５年秋、偶然にもその場所が見つかりました。普段から、空き地や各市町村の運動場を探し回っていた私達は、大金という田舎町の近辺に、荒れ放題のグランドを見つけました。草茫々で、自動車まで捨ててありました。排水も悪く、雨のあとはグチョグチョです。
　さて、この地が借りられるとなると、部員総出で草刈、溝堀、石拾いなど土木作業が日曜日ごとに繰り広げられました。こんな風に述べますと、勤勉な、優等生的な姿をイメージされる方が多いと思われますが、皆様知っての通り、我がチームは、大酒呑みの、口うるさい、自分勝手な連中ばかりです。こんな作業も、わいわい騒ぐばかりで、後の呑み会を楽しみに集まってくる者が大半で、汗と泥と酒にはまみれていましたが、作業は、はかどりません。田舎に住んでいるにスコップを使ったことがない者や、ちょっと汗をかくと、すぐに「一服、一服」と休んでしまう者、年が若いほど、肉体労働をしたことがないようで、先輩から情けないと思われたことでしょう。しかし、文句を言いながら、休みごとに集まってくるのは他に楽しみがなくなってしまった者ばかりなのかも知れません。そのうち土地の所有者(森山産業株式会社)の桜の公園化構想が示され、桜の苗木千本の植樹作業の手伝い、ポール建て、芝植作業と整備が進み、ラグビー場らしくなりました。
　平成７年１１月３日には、県内関係者のみでささやかなオープン式典を行いました。平成８年春から県外チームを招待出来るように、シャワー等施設設備を考えています。しかし金がないのですから、どんな施設ができるやら。
　貴クラブとの定期戦は、この大金グランドを予定しています。すぐ近くにヤナ場、温泉等があります。ぜび、家族連れでお出で下さい。楽しみにしています。末長くお付き合いをよろしくご指導下さい。
前へ home 次へ