お祝いの言葉		千葉房惑クラブ会長　清兼徳明
熊惑クラブ吉田会長はじめ皆様には、貴クラブ創立二十周年誠におめでとうございます。千葉房惑クラブを代表し、心からお祝い申し上げます。 　二十周年と聞いて、「もうそんなに！」と「まだそんなもの！」と相反する二つの感じがすることと思います。皆様の古いアルバムをめくると、きっと二十年前の時のメンバーが屈託のない笑顔で走りだしてくるでしょう。 　高齢化社会といわれる現代で、不惑の年齢を越えた我々が、普段の節制と鍛錬を経て、生涯スポーツとしてラグビー競技に打ち込む姿を、次代を担う若い人達がどうみているか、正直言って多少気になります。ラグビーをする男の魅力を今一度考えると、プレイはもちろんそれ以上にラグビーに対する情熱とガムシャラな姿勢にあると思います。我々が幾つになっても楕円のボールを追いかける理由がここにあると考えますが、熊惑の皆様いかがですか。しかし我々がラグビーをするにあたって『協力者』『理解者』の存在を、忘れてはいけませんと思います。雨の試合後の女房のあきらめ顔をみるにつけ、「ラガーの妻は洗濯好きで友達好きが条件だ」とつくづく思いますが、熊惑の皆様いかがでしょうか。そういう意味でご家族の皆様の暖かい声援が、熊惑クラブを２０年間も支えてきたと言っても過言ではないでしょう。 　また私はラグビーを通じて多くの事を教えられ、多くの物を得ましたが、その中で最も大きな物は『より多くの友を得た事』です。昨年１０月にＮＺクライストチャーチで開催された『ゴールデンオールデイーズ』に参加し、更に多くの外国人の友人を得る事ができました。国籍や職業なども異なる人々が、一つのスポーツを通じて友達になると言うことは金銭に代え難いことです。今後もラグビーを通じて、「どんな新しい友と巡り合えるか」それを考えただけでも楽しくてしかたがありません。この気持ちは熊惑クラブの皆様にもお解り頂けることと思います。 　熊惑クラブの皆様とは、東日本大会や関東甲信越大会などで対戦させていただいておりますが、熊惑クラブは強豪チームであることは勿論すべての面において房惑クラブの模範です。実力は両チーム伯仲し、なかなかの好ゲームを展開してきましたが、房惑クラブが熊惑クラブと対戦する時は、皆が他チームとやるとき以上に燃えるようです。 　これからもお互い切磋琢磨し、厳しいながらも勝敗にとらわれないで(しかし正直言って勝ったほうがビールは旨い)、次代を担う若い人達の模範となるようなゲームを、ぜひ続けましょう。またこれからは、毎年定期戦をやりませんか？このためにもまず我がチームの芝のグランドへ、大勢でお越し下さい。私を初め赤パンツの面々が、皆様に強烈な「炎のタックル」で、盛大に歓迎いたします。 　千葉房惑クラブも、平成十年にはお陰様で創立十五周年を迎えることが出来ます。その際には是非熊惑クラブの皆様からも多くの叱咤激励のお言葉を頂たいき、兄弟クラブチームとして今後も末長くお付き合いのほど宜しくお願い申し上げます。 　我々アマチュア特にラグビーをする者にとって引退など有り得ません。ラグビーは確かに危険なスポーツですが、お互いにこれからも怪我をしないように努め、いつまでもいつまでも楽しいラグビーが出来る用心掛けましょう。 　最後に熊惑クラブの皆様の益々の御健勝と熊惑クラブの一層のご発展を心よりお祈りしてご挨拶と致します。
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