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「不惑」が出来てはや２０年。幾つになっても「トラ」と呼ばれ、古希を迎えた先輩達を見ていた私も、その仲間に入った。 又、いろんな大会に参加。"紫"ゴールド"の短パンをはいた古豪チーム。威厳ある雰囲気が漂う。 「あっ、ゴールド短パンの人だ」 仲間に手を借り、スクラムを組んでいる。ボールを投げる、受ける。みんな笑顔で見守っている。そんな動作を気に掛け、我を忘れて見惚れていたものだ。 この頃は、テレビのラグビー映像に向かって、無意識に文句・独り言。試合が終わってみれば、どれだけ力を入れて観ていたのだろうか。手に汗、呼吸困難。「ああ、疲れた。」女房に笑われる・・・。 今日は練習日だ。用具の入ったバッグを手にグランドヘ。名前も知らない、若い不惑の人達。 「おはよう」と声を掛け、仕度に入る。少し興奮し手の震えを感じながら、ユニホーム・スパイクを身に着け、楽しんでいる人達の輪の中へ。 おぽつかない手でボールを持つ、何ともいえぬ感触。蹴ってみる。足にうまく当たらず、痛さを我慢。戸惑いを感じ、走りながらのパス。気合いを入れて投げなければ相手に届かず、疲れるわけだ。受けるボールは「ポロリ」。走ってもついていけない。息切れ、苦しい。 こんな迷惑な私に声を掛け、助けてくれる人。 体力、気力、五感の衰えを感じるそんな中、ぶつかり触れ合い、心地良い汗、疲れに酔っている。 元気な証拠だ。何時迄も続けたい、多くの仲間との深交、親交。 何歳まで皆と楽しめるだろうか。充実、満足した一日が過ぎ・・・。 「お父さん、出来たよ」コップに酒の肴。魚津不惑に乾杯！ |
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