熊谷不惑クラブ創立３０周年を迎え、長年の歴史を振り返り不惑クラブ記念誌を発刊されますこと誠に意義あることであり心からお祝い申し上げます。私も不惑クラブ発足時に参加させて頂きました。しかし、仕事があり予定通り練習・試合に参加出来ませんでしたが、常に暖かく迎えて下さいました事、感謝しクラブの一員として皆さんと共に荒川河川敷で練習を行い気持ち良い汗を流し何とも言えない満足感を得ました。そして練習後の楽しみ、それは三朝サウナで疲れを癒しクラブメイトと交友を深め楽しい一時を過しながら我を忘れてラグビー談議に花を咲かせたことなど昨日のように想い出されてなりません。年々年を重ねるごとに正直練習を厳しい状況となり時と共に、勝負は二の次参加することに意義ありの先入感を持つようになり気持の中では楽しむラグビーに少し変わりました。最小限の練習と共に体力の維持体調を整え練習に望むようになりました。ラグビーは私に取りましては、唯一の生甲斐であり涌き出る清水のようにラグビーを通して清く正しく生きることを心に刻み、ラグビーで培った根性で我が人生に於いて直面する数々の難題にも強い精神力が持てるようになり日々実践の中でラグビーと共に充実した日々を送らせて頂きました。不惑クラブ発足当時メンバー皆若く活力に満ち意欲的に県内外チームとの練習試合を行い各チームとの友好の輪を広げました。試合の中で楽しかった事、辛かった事、悔しかった事今でも鮮明に記憶に残っております。しかし、自分として不覚と致す事が生じました。それは練習試合で足を痛め長い間放置したのが原因で、７ケ月の入院生活を余儀なくされ四回手術を受けた事であります。振り返って考えた時、自分の試合に対する気迫が欠けていた事と戒めております。全快し、その後何度か練習試合に参加し幸い支障なくノーサイドの笛が鳴るまでプレーが出来ました。
ラグビー生活の中で忘れる事に出来ない試合があります。それは海外遠征試合の台湾巨人軍戦です。対戦相手は皆若く、我がチームは故障者が続出し、選手をお借りして混成チームでの試合となりましたが記憶に残る素晴しい国際親善試合でした。試合終了後懇親会の運びとなり、言葉は通じませんが意気投合し、楽しい一夜を過したことが強く印象に残っております。
現在ではラグビーを通して培かった教訓を生かし、社会のために役立ちたいと決意を新たにしております。不惑クラブの皆さんには、本市が掲げております『ラグビータウン熊谷』に対して物心両面から積極的にご指導ご協力頂き、指導頂いたラグビースクールの卒業生が指導者や本市のラグビー推進に活躍頂いています。
熊谷市に於いては、全国でも有数な規模を誇る県営熊谷ラグビー場を有しておりますので、不惑クラブ関係の皆さんラグビータウン熊谷の更なる発展に引継ぎご指導賜りますようお願い申し上げます。
結びに不惑クラブ創立３０周年を契機に、クラブ皆さん健康にご自愛頂き益々のご発展ご活躍を記念致します。