熊惑クラブ創立３０周年をお祝いし、心からお喜び申し上げます。
　前回２０周年の祝賀会にお誘いを受け、記念試合にも出していただいてからすでに１０年が過ぎてしまいました。私もあと２年で赤パンの仲間入りをする年になりました。それでも熊谷へ帰った時には皆さんの元気な顔を見て一緒に走り、上海楼で一杯やるのを何よりも楽しみにしております。
　思えば一番下の息子が熊谷ラグビースクールに入れてもらい、それを機にラグビーを再開し、以来２０数年ラグビーに関わって来ました。その息子も今年は成人式を迎え、時の移ろいの早さを改めて感じております。岡山へ帰ってからも県協会のスクールで小学生、中学生と毎週日曜日には元気に走り回っております。
　２０周年の時に貴クラブにご紹介いただいた芦屋楽惑クラブともその後毎年新見市で開かれる解惑ラグビー大会を通し交流させていただいております。また、この大会に熊惑クラブの皆さんに来ていただいたことも思いで深いこととしてついこの間のように思い出されます。また是非参加していただき、ラグビー後進県岡山に本当の意味での紳士のスポーツラグビーをご教示いただき、親しく交流させていただければと願っております。
　私はここ数年自分でプレーすることもさることながら、スクールのチームドクターとして子供達にいかに安全にプレーをして、楽しんでもらうかということに力を注いでおります。マウスガードの普及もその一つで、ラグビーのみならず他の格闘系のスポーツ全般に普及活動を広げております。前回の花園での高校選手権では多くの選手がマウスガードを取り入れていたのを目にされた方も多いと思います。これは昨年夏に菅平で合宿中の高校生が相次いで事故で死亡するという痛ましい事件をふまえ、関東協会と高体連が急遽試行的に取り入れたものと聞いております。我らの愛するスポーツラグビーを安全に、生涯にわたって楽しむための努力をして行きたいと考えています。
　最後になりましたが会員皆さんのたゆまぬ努力で作り上げた素晴らしい熊惑クラブのさらなる発展を願うとともに、今後とも変わらぬご指導、ご交誼をお願いして３０周年のお祝いの言葉とさせていただきます。