｢創立３０周年を祝して｣ 熊谷市長　富岡　清
　熊谷不惑倶楽部におかれましては、このたび記念すべき結成３０周年を迎えられますことに心からお喜びを申し上げます。３０年前に熱意をもってチーム結成のために奔走された皆様、並びに日々ご活躍される会員皆様、そしてラグビータウン熊谷のためにご尽力いただいております関係皆様に心から深く敬意と感謝の意を表するものであります。
　貴倶楽部の活動拠点｢荒川ラグビー場｣は、昭和４２年の第２２回国民体育大会が埼玉県で開催された際にラグビー会場として整備され、以降数々の各勝負の場所となったラガーメンの心の故郷ともいうべき場所です。当時、国体開催を契機に熊谷クラブと熊谷少年ラグビースクールが誕生し、県内各地にもクラブチームやラグビースクールができました。以来、貴倶楽部の皆様には主要選手として活躍されるとともに、よき指導者としてご尽力され、本県ラグビーフットボールの普及と発展に大きく貢献されておりますことに重ねて敬意を表するものであります。
　また、平成３年には埼玉県のご努力によりまして、全国屈指のラグビー場を擁する県営スポーツ文化公園が整備されました。その年は、第７０回を記念した全国高校ラグビーフットボール大会において県立熊谷工業高等学校が全国制覇するなど大きな成果を挙げたところであります。その後も市内では様々な大会が開催され、ラグビーファンはもとより大勢の市民の声援を受けて選手たちが楕円球を追っております。さらに記憶に新しい第５９回国民体育大会｢彩の国まごころ国体｣においては２回目のラグビー会場として埼玉県の優勝につながり、大いに盛り上がったところであります。
　これは一朝一夕にして成るものではなく、熱心にして一度も中断することなく活動されてきた貴倶楽部をはじめ、市民皆様のご理解と大勢の関係皆様の取り組みの成果だと思っております。
　こうした中、昨年１０月1日には、熊谷市、大里町及び妻沼町の１市２町の合併により、新熊谷市がスタートいたしました。それぞれの歴史と伝統を共有することで、将来に向けて熊谷市は新しい夢を描くことができます。熊谷不惑倶楽部の皆様方には、ラグビータウン熊谷、そして新熊谷市の発展に向けての一層のご協力をお願い申し上げます。また、ラグビーボールの楕円とともに信頼と友情の絆をより強固にされ、地域の発展のために更なるご尽力いただければ幸いであります。
　結びに、創立３０周年を契機といたしまして、熊谷不惑倶楽部の益々のご発展と会員皆様の一層のご活躍を心から祈念申し上げまして、お祝いの言葉とさせていただきます。
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