熊谷不惑倶楽部創立３０周年によせて 主務　中村　孝
「熊惑（ゆうわく）倶楽部」も早３０歳！！私も入部して１５年になろうとしています。娘と息子がラグビースクールにお世話になり、その先生が「熊惑」のメンバーという事で（ついでに親父も面倒を見て頂きまして）今日に至っています。
その息子がこの春就職をしました。スクールから中学、高校、大学と１７年間ラグビーを続けて来られたのは、「熊惑」に巡り合ったからであり、私自身１５年間楽しんで来られたのも、まさに「熊惑」であったからと、親子共々感謝をしております。
熊惑での１５年間はあっという間で、楽しい思い出ばかりです。・・・ラグビースクールの塩沢の民宿「長兵衛」での合宿は、毎年夏の楽しみでした。練習の後の丸ナスの漬物とビール、そして「こしひかり」の何と美味しかった事か！！
また夏の締めくくりにとゴムボートでの荒川の川下り。およそ５ｋｍの距離を水が少なく、半分以上子供たちが乗ったボートを持って川の中を歩き、３０分の予定が４時間以上掛かった地獄の川下り。・・・秋田遠征でのKさんの座席騒動と試合での自分の骨折。・・・夏の練習の後、グランドでの千円会費での一杯。ビールにコロッケ、豆腐に納豆、チーズにキムチ。夕方まで談笑し、日頃のストレスなんぞ吹っ飛んだものでした。
しかし最近では、悲しい出来事もありました。一昨年の１０月３０日、群惑さんとの交流試合中に突然倒れ、帰らぬ人となった小嶋さん。熊惑の中でも一番熱心なラガーマンでした。倒れてすぐ人工呼吸と心臓マッサージで、最善の処置をして頂いた群惑さんには御礼の言葉もございません。
また昨年は長年名誉会長として見守って頂いた鎌田名誉会長が３月２日に９２歳で亡くなりました。９０歳の時、「熊惑のジャージを着て散歩するんだ」とラグビージャージを希望され、熊惑からは卒寿のお祝いにと散歩用の「帽子とベスト」をプレゼントしました。心からラグビーを、そして熊惑を愛されていました。告別式でも熊惑でのスナップ写真が式場の入口に展示されていました。
そして５月２５日には長年名物キャプテンとして熊惑の歴史を作って来られた「イッチャン」こと一瀬元キャプテンが亡くなりました。「四万温泉ツアー」で初めて目の当たりにした「春が来たよ〜！！」は、ある種の感動を覚えたものでした。またオーストラリア遠征で、行きのJAL機のコックピットを見学させて貰ったり、ブリスベンのホテルでの「どんちゃん騒ぎ」も鮮明に記憶に残っています。
いろいろな事がありましたが、これからも「熊惑」の良いところを継承し、４０周年、５０周年と引き継いで行く必要があります。いつも楽しく遊んで頂いている各不惑の皆様、これからもよろしくお願い致します。荒川グランドでトン汁を用意してお待ち申し上げております。
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